熟成を待つ酒粕(さけかす)

kurabito2005-05-17

 お酒を搾ったら酒粕(さけかす)ができます。冬の間に出来た酒粕は「板粕」と呼ばれそのまま焼いて食べたり、甘酒や粕汁などに使います。それはそれでとてもおいしいのですが、その酒粕大きなタンクに入れて地下水で冷やしながら夏まで熟成させると「練り粕」になります。瓜(うり)やきゅうりをつけて奈良漬をつくるものです。今、タンクの中にいれられた酒粕たちはやんわりとなり、静かに熟成しています。もうすぐ袋につめて出荷しますから、それでおいしい奈良漬をつくってくださいね。酒粕の出荷までもうしばらくお待ちください。
(写真は地下水で冷やされながら、タンクの中でゆっくりと熟成する酒粕。夏場に加越にこられたお客様は地下水をかけられているタンクを眺めて不思議そうに「これは何ですか?」と聞かれます。「酒粕です」と答えると、お客様は「酒じゃないのか」という残念そうな表情と「おいしそうな酒粕だな」といううれしそうな表情が同時に顔にでます。)