ねり粕?

kurabito2006-05-24

 ある得意先様から酒粕の状態をみせてほしいとのことでしたので、その見本をとるためにタンクから酒粕を取り出しました。
 酒粕はお酒をしぼったときの残渣ですから、お酒を造る冬季にできます。できたばかりの酒粕は板粕*1と呼ばれ、その時点ではパラパラなんですが、それをタンクの中にぎっしりと詰めておくと、約半年後には練り粕*2となります。酵素の力で硬かった酒粕は柔らかくなり、甘みがでて、酒粕特有の香りが強くなります。
 今日の酒粕を味見してみると、まだ、やや硬く、甘みもまだまだという感じでした。あと一月でちょうどよい酒粕になるのではないでしょうかね。
 酒粕の販売は、今しばらくお待ちください。
なお、明日・明後日は全国新酒鑑評会の一般公開のため東広島へ参ります。場所は、「http://www.nrib.go.jp/kan/H17/H17kaninfo03.htm」です。入場料は千円で、どなたでも入場できますよ。お時間のある方は是非どうぞ。

*1:もしくはバラ粕と呼ばれています。甘酒や粕汁、あるいは焼いて食べます

*2:奈良漬などを作るときに使う酒粕