日本酒と健康 その8

kurabito2006-09-06

 引き続き、「日本酒読本」からの引用です。


「お相撲さんの肌がきれいなのは、日本酒をのむからです」


 高砂部屋の力士を対象に、飲んだお酒の種類によって、体温がどのように変化するかをサーモグラフィーで調べてみました。そうすると、日本酒を飲んだ時には、他のアルコールを飲んだ時よりも長時間、体温が2度ほど高い状態が続くことがわかりました。体温が高いということは、皮膚の表面の血液循環が良くなるということですから、その状態が長く続けば、栄養分も体全体に十分に行き届きます。
 「皮膚は内臓の鏡」です。こうしてふだんから日本酒を飲んでいるお相撲さんは、肌にツヤ、輝きがでてくるんです。これは特に日本酒を温めなくとも、常温でも同じ効果が得られました。冷え性にも良いし、女性にもお薦めしましょう。考えてみれば、お米には農耕民族の魂が宿っていて、日本酒はそのエキスなわけですから、体に良いのは当然のことです。長年力士の体を治してきましたが、日本酒を擦り込むと気が吹き込まれ、病んだ体も蘇ります。これも日本酒のおかげだと思います。(林盈六さん。医学博士 日本相撲協会診療所医師)
(画像は、先日の「北国夢街道 本光寺円満朝市」模様です。9月に入ってからすっかり涼しくなり、早朝は寒いくらいでしたが、大勢のお客様がお見えになりました、来月の10月1日が今シーズン最後の「円満朝市」ですから、一度お出かけしてみてくださいね。)