日本酒と健康 その9

kurabito2006-09-07

引き続き、「日本酒読本」からの引用です。


「ストレスの解消には、お酒を飲むのが一番」


 本来ストレスとは、動物が危険から身を守るための交感神経を中心にした体全体の生存防衛反応でした。ところが現代人は常に頭の中で危機感を持ちこのシステムが働きっぱなしになっています。こうしたストレス過剰の状態だと、血管の内側の内皮細胞にコレステロールが溜まるようになって動脈硬化が起こり、そこで血が固まって血栓症を起こします。こらが心臓に起これば心筋梗塞、脳に発生すれば脳梗塞になるわけです。これに対して、お酒には血管を拡張して血液の通りを円滑にする働きがあり、血栓症を予防してくれるという大きな効能が認められています。
 糖尿病のひきがねともなるやっかいなストレス。現代の医学では、万病の元ともいえるこのストレスを、いかに解消し慢性化防ぐかが大きな課題とされていますが、お酒は明らかにストレスに関連した疾患の数を減らしてくれるのです。適量の飲酒がもたらす大きな効果、ストレス解消にはお酒が良いという由縁です。(高田明和さん、医学博士)
(「半切り」というアルマイト製の桶は酒屋でよく使う道具の一つです。桶を水平に切ったような大きさだからこのように呼ばれるようになったのでしょうね。いろんな道具を洗ったりする時に使うと便利なんです。画像は、橋ちゃんが半切りの底の鉄製の枠をペンキで塗っているところです。タンクや小さな道具まで、夏の間にきちんと手入れします。)