日本酒と健康 その12

kurabito2006-09-19

 幸いにも北陸では台風13号の影響はほとんどありませんでした。でも、宮崎県や大分県などで被害を受けた方々がいらっしゃいます。お見舞申し上げます。
 引き続き、「日本酒読本」から引用させていただきました。


 「適量飲酒は心臓病の予防になる」


 ある追跡調査から、全然お酒を飲まない人よりも適量を飲む人のほうが狭心症心筋梗塞など動脈硬化性の心臓病にかかりにくく、長生きするということが明らかになりました。その後もいろいろな国で同様の調査が行われていますが、ほぼ一致した結果か得られています。そして今日では適量の飲酒が心臓病に良い、ということは国際的に認められてきました。
 この理由としては、お酒を飲むことで善玉のコレステロールが増え、動脈硬化が抑制される、というのが疫学的な定説です。コレステロールに善玉と悪玉があることはよく知られるようになりましたが、善玉が増えることで、血管の壁に溜まった余分なコレステロールを肝臓に運び、分解・代謝し、動脈硬化を防いでくれるということなのです。他に私の研究では、飲酒量が日本酒で毎日二合程度なら、まず、アルコール性の心筋症の心配はありません。おいしいお酒は、心と身体の強い味方。楽しく長い付き合いをいたしましょう。(小出 直さん、医学博士)
 画像は、昨日所要で京都へ行ったときに松尾大社によったときのものです。今年も良い酒が造れますようにと祈願してきたところです。おみくじは「末吉」でしたが、「努力すればかなふ」とのこと。精一杯努力しておいしいお酒を造りたいですね