祝 初揚げ

kurabito2006-11-07

 今シーズン初めてしぼりました。「初揚げ」といいます。昔だったら、「初揚げ祝い」といって、そのしぼったばかりのお酒でお祝いの宴席を設けたものですが、最近では、そのようなお祝い事も少なくなりました。車で通勤する人も多いですからね。
 今日しぼったお酒は「加賀霞」になるお酒です。例年よりマッタリしていて、味わいの多いお酒になったようです。押し味も強いですね。明日、「検定」*1を終わらせてから、来週早々には瓶詰出荷となるでしょう。出荷までもうしばらくお待ちください。
 画像は、モロミをしぼり始めて、槽口から流れ出るお酒を神棚の徳利にいれているHidekiちゃんです。先ずは、神様に先に飲んでいただき、無事にお酒ができたことのお礼を申し上げてから、蔵人たちが利酒*2をしました。おいしくて、吐き出すのがもったいないなぁなんて思ったりもしました。

*1:検定:しぼり終えて、出来たお酒の数量とその成分(アルコール度数、日本酒度、酸度、アミノ酸度)を分析し、出来た酒粕の重量をはかります。それらをきちんと帳簿(検定せん)に記入することです

*2:利酒(ききしゅ):お酒を利き猪口という蛇の目の容器に入れ、その色、テリ、にごり等をみてから、香りを確かめ、口に含んで味を確かめること。官能検査。このとき、飲み込まずに口の中でよく味わってから吐き出します