種切り

kurabito2007-03-20

 仕込も終盤。といっても、今朝は雪が積もっていましたよ。この季節の雪にちょっとびっくり。春は遠いのかな。
 本日50%精米の山田錦を室(むろ)に引き込みましたが、いわゆる高精白米の引き込みは今日で最後でした。あとは、普通酒*1用の70%精米の蒸米を引き込むばかりです。
 画像は、種を切る日本酒君です。真剣な表情で種を切っています。種麹(もやし)と呼ばれる麹菌の胞子を蒸米の上からふりかけているのです。約5cmの厚さで均一にした蒸米の一粒一粒にまんべんなく胞子がふりかかるよう、手の動きを調整しながらふっていました。ほんの数分間ですが、真剣勝負です。

*1:普通酒特定名称酒吟醸とか純米酒とか本醸造)に対して使う言葉です。一般的には、特定名称酒より低ランクに位置づけられますが、おいしくないというわけではありません。味わいは好みですから。かつての2級酒と呼ばれるものは、灘の大手、地方を問わず殆どが普通酒でした。普通酒が一番旨いんだという方もたくさんいらっしゃいます。