泡消し機

kurabito2007-11-14

 画像は「泡消し機」です。モロミの初期は酵母が増殖するにつれて泡が高くなってきます。この泡は酵母です。このまま放置しておくと泡がどんどん増えてきて、タンクからこぼれてしまいます。つまり、折角増えた酵母が減ってしまうことになり、健全な発酵が望めません。そこで、画像のようなモーターの先にプロペラのようなものをつけて泡を消す装置が「泡消し機」です。
 最近は停電が少なくなりましたが、昔は雷が鳴るとよく停電したものです。表日本の方には理解しづらいかもしれませんが、北陸では冬のほうが雷が多いくらいです。停電のときは、泡消し機が動きませんから、蔵人が棒を持って、タンクの泡を消したものです。停電が長引けば夜も眠れなかったそうです。
 ちなみ、映ってる画像のお酒「加賀吟醸 純米大吟醸」です。50%精米の山田錦のお酒です。