3本目の大吟醸 上槽

kurabito2009-03-21

 ついに、今シーズン最後の3本目の大吟醸を上槽しました。朝から、上槽の準備でせわしく蔵人たちが動いていましたよ。
 さて、まずは日本酒君がモロミを袋に入れているシーンです。あたり一面、吟醸の素晴らしい香が満ちていました。
動画をどうぞ→ http://www.youtube.com/watch?v=pwNOgVe8XmI

 つぎは、「吊るし」を行っているところです。いわゆる「斗瓶取り」とか「雫酒(しずくざけ)」と呼ばれているお酒です。タンクに木の棒を渡し、袋に入ったモロミを紐で次々に吊るしてゆきます。
動画をどうぞ→ http://www.youtube.com/watch?v=34S9ardKE2c

 雫酒では、最初は白くにごったお酒が出てきます。それを斗瓶で集めます。
動画をどうぞ→ http://www.youtube.com/watch?v=tRzj0lCGvv4

 雫酒の分を取り終わり、あとはまた、槽にどんどん袋を積んでゆきます。
動画をどうぞ→ http://www.youtube.com/watch?v=yH_90DCy-Sg

 雫酒の白くにごったお酒はどんどん出てきます。でも、最初よりは透明に近くなってきています。
動画をどうぞ→ http://www.youtube.com/watch?v=swLMIiuBars

 モロミの入っていたタンク(今まで35日間醗酵を続けてきたタンク)にも、モロミが残り少なくなってきました。
動画をどうぞ→ http://www.youtube.com/watch?v=k1v1yM5h1fM

 雫酒の3本目の斗瓶は、かなり透明になってきています。すばらしい味と香のお酒になってくれました。
動画をどうぞ→ http://www.youtube.com/watch?v=Kbss4eGm1cA

 それでは、おさらいです。
 大吟醸のモロミを袋にいれて、20枚くらいは槽に積んでゆきます。それから、「吊るし」のために40枚くらいを別のタンクに紐で吊るします。それが終わってから、また、袋に入れたモロミを槽に積んでゆき、終わりです。その間、斗瓶で酒を取ったり、槽から出てくるお酒を入れる「亀口」が一杯にならないかなど、さらには、その他の仕込みもありますから、蔵人たちはてんてこ舞いです。
 さて、出来たお酒ですが、かおりはきれいな含み香があり、文句なしです。1本目の大吟醸ほど香が強くはありませんが、おとなしく上品です。さらに、キレイながらも旨味があり、いうことなしのお酒になってくれました。このあと、オリを引いたり火入れをしますが、さらに成長してくれることを願っています。