竹の酒(かっぽ酒)

kurabito2005-05-31

 日本酒を竹の筒に入れて、囲炉裏の火の中で燗をしたことがあります。竹の表面は焦げてしまい炭化していましたが、酒の味は格別なものでした。竹の成分が酒の中に溶け込み、竹の香りがほどよく調和して、おいしくいただくことができました。竹の香りというよりも、筍の香りという感じでしたね。かっぽ酒などども呼ばれています。お酒を注ぐときに「カッポ、カッポ」と音がするからだと言う人もいますが、真偽はわかりません。
 竹の筒に酒を入れて栓をして蔵の中にしばらくおいて(約一週間)から飲んでみると、竹の香りが同じようについていました。本当に筍の香りです。いや、どちらかというと果物の梨のような香りです。また、竹に入れる前の酒と同じ酒かと思うほどまろやかな味に変わっていました。竹に入れておくだけで、日本酒ってとてもかわるもんなんですね。
 さて、その竹の酒を6月5日の「円満市」で販売します。場所は石川県小松市本折町で、午前6時より8時までです。興味のある方は見に来てください。
 当日は、酒造り唄も披露したいと思ってます。どうぞ、おいでください。