加越の水について その2

kurabito2005-06-18

 先々代の社長の園原忠平氏は、昭和38年ころまで小松市の中心部である本折町というところで酒を造っていました。そこの蔵の中に井戸はあったのですが、いつの頃からか水道水を使うようになっていました。小松市の水道水は、石川県最大の清流手取川の伏流水をくみ上げて使っているため、全国的にも非常においしい水として知られています。そんな水ですから、古くなった街中の井戸水より酒造りには適した水だったのです。(つづく)
(画像は蔵の中に並ぶタンクたち。蔵の中は井戸水によって冷却され、真夏でも15度〜18度くらいです。一定の温度の中で、清酒・関白は静かに熟成し、夏を越す頃には、新酒の頃荒々しかった味が丸みを帯びてうまみが増してきます。)