祝！ １号モロミ初しぼり

　午前９時３０分、今シーズンの初しぼりが始まりました。槽（ふね）担当のHideちゃんがホースを１号モロミにつなぎ、いざ槽へ送り込み開始。モロミを送り込むポンプがどろどろとした白いモロミを槽に勢いよく送り込みます。槽はモロミをどんどん飲み込みました。
　垂壷*1を眺めながら待つこと１０分。出てきました。ちょろちょろと、今年初めての清酒が。緊張します。さらにもう１５分ほど待ったでしょうか。お酒の出方は激しさを増してきました。少しにごって、やや黄色い、いい香りのする清酒です。あたり一面お酒の香りに包まれます。
　最初に神棚にお供えしました。ことしも無事お酒が揚がりました。ありがとうございますと。
　さて、それでは、ひとくち。甘みと旨味ののった、おいしいお酒です。蔵人をしていてよかたなぁと思える瞬間です。
　画像は垂壷（たれつぼ）に勢いよく流れ出す１号の清酒です。勺ですくって、利き猪口へ入れるところです。

*1:たれつぼ：しぼられたお酒は槽から出てきますが、槽より低い位置にこれをおき、一旦ここにお酒をいれます。その後、入り口と呼ばれるタンクにポンプで送られます