日本酒と健康 その4

kurabito2006-08-24

 朝夕は涼しくなってきました。秋の気配が感じられますね。今日も「日本酒読本」から引用させていただきます。


「糖尿病と日本酒には直接の関係はない」


 糖尿病という病気は、血液中の糖分をエネルギーに変える働きをするインスリンというホルモンが不足するために、摂取した糖分が有効に利用されずに血液中に増えてしまう病気です。遺伝のほかに、食べ過ぎや運動不足による肥満、ストレスがきっかけとなって発病し、放置するとおそろしい合併症が出現します。日本では最近患者数が急激に増加しており、特に40歳以上人は精密検査で一割程度見つかります。
 ところで、糖尿病には日本酒の糖分がよくないとか、日本酒はカロリーが高いから、などという人がいますが、日本酒と糖尿病には直接的な関係はありません。アルコールは1gにつき7キロカロリーあり、これはどんなお酒でも同じで、摂取カロリーは飲んだお酒に含まれるアルコールの量に比例します。糖尿病の予防には、なによりも、一日に取る食べ物その他の総摂取カロリーの抑制と適度な運動が必要です。それらに注意し、おいしいお酒を楽しみましょう。
 (画像は、加賀ノ月「銀ノ月」です。夏場はよく冷やして飲むととてもおいしいですよ)