ボイラーさん、ありがとう。

　酒蔵では、いろんなところで蒸気を使います。お米を蒸すとき、火入れをするとき、殺菌用のお湯を沸かすとき、瓶を洗うとき、etc・・・。
　今日、長年お世話になったボイラーを処分しました。３年ほど前に不具合になってからは、別のボイラーを使っていたのでまったくこのボイラーは使っていませんでした。この冬に新たなボイラーを導入するかもしれないということで、場所をあける必要があるため、今回処分することになったのです。ボイラー室から運び出されたものを見ると、大きなものだったとあらためて感じました。機械といえども、長年お世話になったものを処分するというのはいい気持ちがしません。けど、仕方ないです。蒸米の良し悪しは蒸気で決まります。長年、良い蒸気を供給してくれました。また、冬の寒い朝にこのボイラーにスイッチを入れに行くと、寒い蔵の中でもふんわりと暖かいこのボイラー室が好きでした。重油の臭いもありましたが。昔のことが思い出されますね。
　最後に詰めたばかりのお酒をふりかけ、長年の労に感謝しました。ボイラーさん、いつもいつも燃えてくれてありがとう！長い間、お世話になりました。