日本酒と健康 その14

kurabito2006-09-22

 引き続きまして、「日本簾読本」からの引用です。


「健康診断で調べるγーGTP(ガンマージーティーピー)とは?」


 γーGTP(ガンマージーティーピー:グルタミルトランスペプチターゼ)の値は、アルコール摂取により特異的に高くなります。γーGTPが高いということは、アルコールに対して肝臓が警告を発しているということですが、だからといって、それが肝障害を意味するものではありません。肝臓がアルコールのメイン代謝臓器であることから、アルコール=肝障害という認識がありますが、それは大きな間違いで、日本人の場合、欧米人と比べてアルコール性肝炎や肝硬変といったアルコールだけが原因の肝障害は少ないのです。
 それよりは、γーGTPを手がかりに、アルコールに一番敏感な肝臓をチェックすることと、これは人それぞれによって違いますが、胃とか腸とか膵臓とか、その人のお酒に対して一番弱い臓器、いわばアキレス腱に障害が無いかどうかを発見するキッカケにしてほしいと思います。それらの臓器は、肝臓のγーGTPのように簡単には症状を表しません。お酒が好きなら、定期検診は必ず受けましょう。(上野 幸久さん、医学博士)
涼しくなって酒蔵・加越のお酒も順調に出荷され、貯蔵用のタンクもどんどん空になってきました。画像は、かっちゃんが空になったタンクを洗浄しているところです。仕込に備え、きれいに洗浄します。タンクの中に入りスポンジでキレイに洗うのですが、このとき、タンクに傷がないかを調べることも重要なことです。タンクに傷があると、お酒の中に鉄分が溶出し、味と香りを悪くするからです。もっとも、人体に害はありませんが。タンクの中に入りタンク洗いをするときに歌を歌うと、エコーがかかったようで、自分の歌がうまいなぁなんて思ったりします。ちょっとした楽しみなんですよ。