徒然に思うこと

 若山牧水は生涯酒を愛した人でした。

白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒は静かに飲むべかりけり

 深まり行く秋に、この詩は感じ入ります。昨日のjamesさんのコメントでふっと思い出したのです。牧水が一人で酒を飲む姿が、自分と重なり合って浮かんできます。

 自分のことで恐縮ですが、6〜7年前、高校時代の恩師が定年になった時に大吟醸酒を1本贈りました。その後、お礼のお手紙をいただきましたが、一遍の短歌も添えられていました。その手紙は今手許になくてここに書けないのが残念ですが、その詩は「教え子からとてもおいしい酒をもらったのでたくさん飲みたいのだけど、飲めば酒が減ってしまう。でも飲みたい」というような内容でした。自分が贈った酒をこれほど大切に飲んでいただけるなんてと感激しました。秋の夜に思い出をたどってみただけです。失礼しました。
 もし、先生からの手紙が見つかれば、短歌をアップしたいと思ってます。