大吟醸は11日目

kurabito2005-12-20

 今シーズンは大吟醸を4本仕込む予定です。1本目の大吟醸は11日目をむかえました。杜氏さんが櫂を入れてます。泡もすでに落ちてきています。この状態を「地(じ)」と呼びます。泡は酵母の塊で、その泡が消えかかるということは、酵母がモロミの中で活動しだすため、醗酵が旺盛になってきます。吟醸のいい香りも強くなってきています。毎回。同じような画像ですすいませんが、モロミは少しずつ変化しています。
 一方、明日は2本目の大吟醸の添仕込みです。コチラも杜氏さんは精魂込めて仕込んでゆくことでしょう。

 わかりにくいので、仕込みのおさらいをします。
   1日目 添仕込み(そえしこみ):吟醸では12度ぐらい
   2日目 「踊り」といって何も仕込まない:吟醸では13〜15度くらい
   3日目 仲仕込み(なかしこみ):吟醸では7度〜8度くらい
   4日目 留仕込み(とめしこみ):吟醸では6度〜7度くらい。これで仕込みは完了です。
   5日目より徐々に品温を上げてゆき、6日〜10日めくらいで最高温度10度ぐらいをめざす。
   10日〜15日で、徐々に温度を下げてゆき、28日〜35日ぐらいで最低温度5度くらいに持ってゆき、しぼる。

 添を仕込む前に、酛をつくっておかなかればなりません。また、それぞれの仕込には麹と蒸米と水が必要です。麹を造るのに約50時間かかりますから、使用する3日前から麹を造りにかかってます。
   詳しくは→三段仕込み - かえっちゃんの酒蔵日記