お待たせしました。1本目の大吟醸上槽

kurabito2006-01-10

 お待たせしました。1本目の大吟醸を上槽しました
                      
 早朝から杜氏さんは上槽の準備をしてくれました。(上槽するとはお酒をしぼることですが、袋の準備やなにやらと細かい雑用が多いのです)杜氏さんは、しぼる直前に最後の櫂入れです。モロミさんは「32日間もお世話してもらってありがとう。今からおいしいお酒に生まれ変わります」とでも言いたいようにタンクの中をぐるぐるとまわっていました。
                      
 あたり一面に吟醸香が降り注いでいるようです。その香りだけでも幸せな気分になります。

 8時30分ごろには、それぞれの持ち場の仕事を片付けた蔵人たちが集まってきました。今から上槽だと『気合』を入れて、大吟醸の上槽に臨みます。
(昨日とよく似た画像ですが、これは今朝の画像です。モロミの高さが微妙に違うと思います)

これが槽(ふね)です。杜氏さんとROBAがモロミを袋に入れて、袋がはじけないように上手に折り、槽の中に積んでゆきます。

槽からでるお酒は、一旦「亀口」と呼ばれる小さな受タンクに入ります。このタンクの中は大吟醸の華やかな香りに包まれ、とてもいいにおいです。思わず、口に含みたくなりますが、ガマン、ガマン。先ずは、杜氏さんが飲まなくっちゃ。

途中、一部は「滴取り」をするために、タンクの上に棒を渡し、その棒に袋をヒモで結びつけます。したたり落ちるのを気長に待ちます。

したたり落ちたお酒は、ゆっくりと斗瓶の中に入ります。一斗(18L)溜まるのにおよそ1時間かかります。


 さて、お味のほうですが、とてもきれいな味わいと、ほのかな吟醸香を持つ上品なお酒に仕上がりました。出来立てのこのお酒はやや白くにごっていますが、1週間後にはその白いオリが底にたまるので、その上澄みだけを別の容器に移します。