種切り

kurabito2006-01-30

 4本目の大吟醸の仲麹を室(むろ)*1に引き込みました。今朝の7時15分頃から米を甑*2にいれ、8時25分に蒸しあがりました。すぐに室に取り込み、杜氏さんと蕪城さんが暑い室の9中で蒸米がよく乾くようにと手入れをされていました。今日の外気温はとても高く、蒸米がいつもより柔らかくなってるようです。「夕べから夜中にかけてはよく冷え込んでいたんだけどな・・・」と杜氏さんは少し心配そうでした。(杜氏さんは、昨日、盛を行った添麹を夜通しでお世話していらから、よくわかっているのです)こういう時は、室の中で時間をかけてゆっくり乾かす必要があります。
 今日の午前10時頃に、杜氏さんが種切り(麹菌の胞子を蒸米に植えつけること。)をしている場面を動画で紹介します。米粒の表面に均等に胞子を植えるのはとても難しいことです。画像では簡単に種を切ってるように見えますが、均一にするためには相当技術がいります。ワンカップの空き瓶に「種麹」(もやしと呼びます。麹菌の胞子がたくさん着いた麹です)を入れ、サテンの布で蓋をしてゴムで留めてあります。注意してみてもらいたいのは、サテンの布の部分を上にしたまま種麹を振ってるということです。これが、種麹を均等に植えつける秘訣です。
  「種切り」の動画はコチラへ→http://www.kanpaku.co.jp/gazou/movie/H18.1.30tanekiri.MOV