出麹(むろにて)

kurabito2006-02-16

 今朝も、酒蔵・加越では出麹から仕事が始まりました。昨日も本日も比較的暖かいため、仕事は楽ですが、大吟醸の仕込みの日にこのような気候だったらと思うとぞっとします。酒造りには、寒いほうが似合っています。 
 三段槽と呼ばれる製麹機(せいきくきと呼びます。麹を造るための保温箱のようなものです)の蓋を開け、麹を出しやすいように布ごと手前に引き寄せました。

 その後、奥田君が出来た麹の良し悪しをじっくりと吟味していました。吟味するときは、米粒を割って、中にどのくらい入り込んでいるのか、味・香りはどうかなど五感をフルに活用します。それから「いい麹になってくれたね」と優しい言葉をかけて、麹を送り出すのでしょう。