月光ムロカ 酛立て

kurabito2006-10-21

 月光ムロカの酛を立てました。酛を仕込むことを、「酛を立てる」といいます。
 画像の右が渡辺杜氏、真ん中がJUNちゃん、右が日本酒君です。JUNちゃんと日本酒君が蒸米を運んできて壷台とよばれる酛(酒母)用のタンクに入れているところです。杜氏さんが櫂を一生懸命入れています。
 さて、今まで「月光ムロカ」のことをさんざん書いてきましたが、ちょっと説明させてもらいます。お酒は普通、しぼってからろ過を行い、火入れをして、貯蔵されます。貯蔵の期間は酒質により様々ですが、最低3ヶ月、また古酒など長期貯蔵になると10年以上も貯蔵されます。その後、再びろ過されて、瓶詰前に再び火入れされます。都合、ろ過と火入れは2回ずつ行われるわけです。
 ムロカとはろ過をしない(無ろ過)ことで、しぼったまんまのお酒のことです。瓶の底にオリがあったりしますが、酒本来の旨味、フルーティな香りを楽しめます。また、時間とともに味が急変することもしばしばですが、必ずしも時間とともに悪くなるというわけではありません。時間とともに「まったり感」が出てくるようです。もちろん、まずくなることもしばしばですけど。
 ちなみに、火入れ前までのお酒を「生酒」と呼びます。月光ムロカは生酒でもあるわけです。
 ただし、ムロカだから全て旨い酒であるというわけではなく、2回ずつろ過・火入れされたお酒であっても旨いものは旨い。ムロカとは、普通の日本酒とは違った味わいを楽しめるお酒なんです。