麹作りの日本酒君

kurabito2006-11-28

 酒蔵では女性もがんばってますが、男性だってがんばってます。製麹担当の日本酒君は、毎朝早くから出勤してきて、担当の室に行き、本日の仕事の段取り、準備、そして作業です。
 麹作りは、蒸したばかりのお米に、手を入れながら目的の温度まで下げ(蒸米の余分な水分を発散させることも重要です)、「種麹(もやし)」と呼ばれる麹菌の胞子をふりかけ、翌朝まで何枚もの布に包んで保温しておきます(途中、一度だけ「切り返し」といって、固まった蒸米をもみほぐします。これが結構重労働なんですよ)。翌朝までには、米粒の表面の一部がうっすらと白くなってます。麹菌が繁殖したところです。
 さて翌朝は布に包んだ蒸米をまた、切り返して、手で固まった蒸米をよくもみほぐします。その後、「切り返し機」という機械でさらに米粒が一粒一粒ばらばらになるようにして、違う場所に薄く均等に並べます。この作業を「盛(もり)」といいます。
 画像は、盛作業の日本酒君です。彼の後ろにあるのが「切り返し機」(隠れていて見えにくいですが)で、ばらばらになった蒸米がどんどんでてくるのを、製麹機の中に均等にばら撒いている様子です。毎日、毎日この作業が行われています。