1本目の大吟醸 上槽

kurabito2007-01-15

 1本目の大吟醸を上槽しました。上槽とは、お酒をしぼることです。
 朝一番から準備をして、いざ上槽。槽(ふね)の中にモロミを入れた酒袋をならべてゆき、途中から「吊るし(つるし)」を取りました。吊るしとは、酒袋を槽にならべずに、ひもでしばって、タンクに吊るしておき、わずかに滴り落ちるお酒を集めるものです。画像は、酒袋を吊るしているところです。モロミに圧力をかけないため、お酒の味が軽くなります。主に、鑑評会に出品するために用いられますが、「酒峰加越 黒ノ滴」にもなります。
 「味は多いけど、澄んだ香りが華やかで、それでいてキレイな酒質になった」と杜氏さん。満足そうでしたよ。納得のいく仕上がりになったのでしょうね。槽の周りは、吟醸の華やかな香りに包まれていました。蔵人だけが経験できるひと時の幸せです。利酒をする蔵人たちは目じりが下がってるように感じましたよ。
 この大吟醸は、無濾過で発売する予定です。発売時期は未定ですが、酒蔵・加越のHPで案内します。