酒粕

kurabito2008-01-28

 大吟醸の仕込が終わってから数日は、作業的にそれほど込み入ることはありません。こんなときに、とってあったバラ粕をタンクの中に踏み込みます。
 お酒をしぼると、清酒酒粕ができます。出来たばかりの酒粕は、板粕として販売され、甘酒や粕汁、あるいはそのまま焼いて食べたりします。でも、それらは一部で、ほとんどはタンクの中に入れ、専用の清潔な履物でタンクの中に投入した酒粕をすきまなく踏み込んでゆきます。そうして夏までおくと、いわゆる漬物用の「土用粕(踏み込み粕)」になります。しっかり踏み込まずに、空気の隙間があると色が悪くなったり、あるいは酸化したりするので入念に踏み込みます。
 画像は、酒粕の踏み込みを行うコーちゃんです。ベテランのかれは上手に仕事をします。