2006-01-01から1年間の記事一覧

1号モロミを仕込ました。

酒蔵では、最初のモロミを1号、その次を2号というように、仕込んだ順番で番号をふってゆきます。今日、その1号の留を仕込みました。三段仕込*1の留ですから、今日最初のモロミを仕込んだことになります。これが上槽(しぼること)されるのは来月の10日…

月光ムロカ 酛立て

月光ムロカの酛を立てました。酛を仕込むことを、「酛を立てる」といいます。 画像の右が渡辺杜氏、真ん中がJUNちゃん、右が日本酒君です。JUNちゃんと日本酒君が蒸米を運んできて壷台とよばれる酛(酒母)用のタンクに入れているところです。杜氏さん…

酒サムライ

フランスにはワイン・ナイト(Wine Knighit:ワインの騎士)という称号があるそうです。毎年ワイン業界に対して貢献のあった人達にそのお礼を込めてワイン業界から称号を贈るそうです。 そこで、日青協(日本青年酒造協議会)では、酒サムライという称号を作…

月光ムロカの酛麹 盛

室(むろ)では、月光ムロカの酛麹を盛りました。盛とは、昨日取り込んだ麹米をまる一日寝かせておき、麹菌が少しだけ繁殖したときに固まった蒸米を丁寧に解きほぐし、さらには篩(ふるい)を使って米粒が一粒一粒ばらばらになるようにしてから、それを小蓋…

月光ムロカの酛麹

月光ムロカ*1の酛麹米を室(むろ)に引き込みました。このお酒は、例年、しぼりたてのお酒として好評をいただいております。去年よりさらに旨い酒を造ろうと意気込んで始めました。「昨日の洗米のときは、米に水を吸わせすぎたようだったが、蒸気を加熱して…

麹取り込み

室(むろ)*1に麹米を取り込みました。石川県産の五百万石という米です。石川県では、全体的に五百万石の品質はもう一歩だと聞いていましたが、実際に蒸してみるとそこそこのお米です。手触りも良く、サバケ*2もいい。これなら、あさってには栗香・栗味*3の…

酛4日目

酛*1は4日目をむかえました。泡がもこもこと盛り上がり、酵母が元気であることがうかがえます。香りも良く、まずまずの酛のようですね。明後日には、この酛を使って三段仕込*2の最初である添仕込が行われます。 画像は、酛担当の橋ちゃんが櫂を入れてるとこ…

酒母(しゅぼ、もと)2日目

今までの日記では酒母(しゅぼ)と書いたり酛(もと)と書いたりしてきましたが、これらは全く同じ意味です。ややこしくてすいません。 画像は、昨日仕込んだ酒母を検温している志村部長です。朝のうちに櫂入れを済ましてありました。順調に醗酵しているかど…

初甑(はつごしき)

今シーズン初めて米を蒸しました。蒸米機、放冷機、エアーシューターなど今日から稼動する機械類は事前に点検・手入れをおこなってありますが、いざ、本番となるとトラブルが起こりやすいものです。米を空送するのに必要な「ロッカーバルブ」という機械の調…

洗米がはじまった!

本日、お米を洗いました。いよいよ酒造りのスタートです。酒米の入った紙袋の封をあけると、なんだか懐かしいような(今年の4月依頼ですから半年ぶりですね)白米の香りがほんわりと漂いました。紙袋には30kgの酒米が入ってますが、それをヒデが洗米機…

槽も完成間じか

出来上がった醪(もろみ)を搾る槽(ふね)は、ひび作業を続けていったおかげで完成間じかとなりました。槽は組み立てるときと、酒造りが終わってから解体するときに手間を要します。今年は、仕込が始まる前に槽を完成させることが出来そうです。仕込が始ま…

麹蓋洗い

画像は、日本酒君が麹蓋(こうじぶた:小蓋ともいいます)を洗ってるところです。麹蓋とは、麹を造るときに使うもので、この箱の中にお米をいれ、何枚も重ねておき、麹菌を十分繁殖させるためのもなんです。一枚の箱に一升五号(2.25kg)のお米が入ります…

米入荷

もうじき酒造り。酒蔵の中では準備が着々と進んでいます。いよいよ本日、お米が入荷して来ました。トラックに載せて運ばれてきたお米を、コーちゃんがリフトでおろしているところです。これから毎日のように、いろんなお米が入ってきて、米倉庫に貯えられて…

エアーシューター

画像は、蒸米を空送するためのホースです。直径は12cmくらいです。蒸米をよく冷ましてからエアーとともにこのホースで仕込タンクまで送るのです。もちろん、昔は蔵人たちがかついだものです。これのおかげで作業は随分楽になりました。 このホースは夏の…

円満朝市

今日、今年最後の円満朝市が開かれました。早朝は、寒いくらいでしたが、今年最後の円満朝市ということで大勢の人でにぎわいました。日本酒君も威勢のいい「酒造り唄」を披露してくれ、酒蔵・加越も大賑わいでしたよ(笑)。また、10月1日は日本酒の日と…

洗濯機

お酒を搾る「槽(ふね)」には、もろみを濾すための「ろ布」が数多くあります。仕込みの開始前の秋と、お酒を全て搾り終わった春に水でよく洗います。手で洗うと大変なので、大型の洗濯機を使います。この洗濯機は家庭用のとは違って、布が回転するドラムの…

日本酒と健康 その15

引き続きまして、「日本簾読本」からの引用です。このシリーズは今日で終了です。 「お酒を飲むと食欲が湧く」 胃には普通心臓から出る血液の4%くらいの血液が流れています。適量のお酒を飲むとその血液の量がグンと増えて、心臓の働きがリズミカルになり…

日本酒と健康 その14

引き続きまして、「日本簾読本」からの引用です。 「健康診断で調べるγーGTP(ガンマージーティーピー)とは?」 γーGTP(ガンマージーティーピー:グルタミルトランスペプチターゼ)の値は、アルコール摂取により特異的に高くなります。γーGTPが高…

日本酒と健康 その13

すっかり涼しくなり、酒の仕込みのシーズンもまじかです。酒蔵・加越の初洗米は10月12日と決定しました。あと20日たらずで仕込開始です。気を引き締めてかかりたいものです。今日も「日本酒読本」から引用です。 「日本酒は太る?」 太る、太らないは…

日本酒と健康 その12

幸いにも北陸では台風13号の影響はほとんどありませんでした。でも、宮崎県や大分県などで被害を受けた方々がいらっしゃいます。お見舞申し上げます。 引き続き、「日本酒読本」から引用させていただきました。 「適量飲酒は心臓病の予防になる」 ある追跡…

台風がやってくる

台風13号は、日本海に沿って北上してくるような気配です。平成3年の台風19号のときは、エライめにあいましたから、その教訓を生かして台風対策を行いました。 まず、外に積んである空瓶は平たく並び替えです。あのときは積んである空瓶がみんな倒れて割…

呑切り指導

今日は、金沢国税局鑑定官による「呑切り(のみきり)指導」でした。これは、酒蔵にある全てのタンクに眠るお酒を小瓶にとり、そのお酒に異常がないか、どのくらい熟成しているかなどを調べるためのものです。 金沢国税局から伊藤先生がお見えになり、一堂に…

ボイラーさん、ありがとう。

酒蔵では、いろんなところで蒸気を使います。お米を蒸すとき、火入れをするとき、殺菌用のお湯を沸かすとき、瓶を洗うとき、etc・・・。 今日、長年お世話になったボイラーを処分しました。3年ほど前に不具合になってからは、別のボイラーを使っていたので…

日本酒と健康 その11

引き続き、「日本酒読本」からの引用です。 「お酒がおいしく楽しめる雰囲気」 いろいろな効果が期待できる飲酒に、さらにいっそう楽しむための工夫があったら、その効果も倍増することでしょう。これは酔いの研究をするための実験の話ですが、鼠(ねずみ)…

日本酒と健康 その10

引き続き、「日本酒読本」からの引用です。 「老人病、ボケの防止に日本酒が効く」 老いとは、末梢循環が悪くなることと定義されます。年とともに血管がだんだんと硬く細くなり、詰まりやすくなってくるわけですが、体内に日本酒が入ると、心臓の働きを活発…

日本酒と健康 その9

引き続き、「日本酒読本」からの引用です。 「ストレスの解消には、お酒を飲むのが一番」 本来ストレスとは、動物が危険から身を守るための交感神経を中心にした体全体の生存防衛反応でした。ところが現代人は常に頭の中で危機感を持ちこのシステムが働きっ…

日本酒と健康 その8

引き続き、「日本酒読本」からの引用です。 「お相撲さんの肌がきれいなのは、日本酒をのむからです」 高砂部屋の力士を対象に、飲んだお酒の種類によって、体温がどのように変化するかをサーモグラフィーで調べてみました。そうすると、日本酒を飲んだ時に…

加賀白山おったからまつり

石川県加賀市山中温泉で、「加賀白山おったからまつり」が開催されています。昨年は、7月の最初の土日に山代温泉で行われましたが、今年は山中温泉での開催です。 現在、ちょうど正午ですが、暑い一日となりそうです。山中温泉総湯の裏手がメイン会場となっ…

日本酒と健康 その7

引き続き、「日本酒読本」からの引用です。 「パーティなどでスマートに飲むコツ」 コミュニケーションを深め、人間関係を円滑にしていく上で、パーティの効用は計り知れませんが、お酒を上手にのむことで、その効果も倍増します。それには、まず適量です。…

日本酒と健康 その6

今日も、「日本酒読本」からの引用です。 「日本酒には制ガン効果がある?」 戦後の日本の全国市町村別標準化死亡比を見ると、肝硬変や肝ガンによる死亡率に大きな地域差があることがわかります。そこで、全国のアルコール消費量を種類別に比較照合してみた…